まちなか発掘隊が行く! 『喫茶 こまち』(馬場川通り) 編
まちなか発掘隊
馬場川通りの
「喫茶こまち」さんへ行ってきました。
馬場川通りの理事長さん。
前橋のちんどんと言えば「こまち」さん
中心商店街でも今一番勢いがあるのが馬場川でございます。
「なかなか古いものがなくて協力できるかどうか」
と謙遜なさいますが
この昭和の香りのする喫茶店
旅館小町の建物がお宝の趣。
午前中、お客さんが次からいらっしゃる中で
注文を取り飲みものを出しながらいろいろとお話しいただきました。
奥から取り出してきたものは大量のアルバム群。
戦前戦後の貴重な写真。
1933年の前橋商業の卒業アルバム。
昭和16年。鈴木裁縫学校(現国際ファッションアート専門学校)の卒業写真。
貴重な写真がいろいろでてくるのですが
やはりまちなかの歴史とつながりがないと
紹介しづらいといいますか。いい文章が頭に浮かんでこないところ 実はご主人でもわからないような写真もあったりで
戦時中の台湾の写真とか
「これが八幡宮だと思うんだよね。この社はよく見る」
「あ
あ、この階段を降りたところが馬場川の…」
おお、出てきました
んー見覚えが全くありません。o(^◇^;)o
そりゃあ戦後間もなくのことですから
『こまち』さんはご主人のお父さんが戦前に前橋にやってきて
戦後は22年頃から糸屋さんをやっていたそうです。
昭和32年にお茶屋『北原園』を開店。
その時の貴重な写真。
馬場川に橋が架かっているのが見えます。
昭和33年5月に『旅館小町』を開業
開店するには5部屋なくてはいけなくて
それまではここら辺の向こう側はあかち で 芸子さんが
うん。それは興味深い面白話ですが、後でご主人の武勇伝も含めて詳しく聞くことにして
開業当時の旅館小町
この石垣のところが
これがですね。
お店の出窓のブラインドを上げて下を覗き込むと
見えるあそこの石垣
自転車のあるあたりから石段があってとことこと上がって行けたそうで。
馬場川に架かる橋。
石段続きに手すりがあって。
手すりが珍しかった時代で、酔っ払いが良く川に落ちたとか。
橋とともに架かる鉄管に乗って、トトトッと渡って遊んだのだとか
戦後復興兆しのみえる30年代。
当時前三で山下清展があったときにサインを貰ったとの話
昭和30何年かと言ってましたが 前三開店が39年なのでその頃でしょうか
そりゃあ見つかればお宝。是非見つけていただくとしましょう。
紹介はするかわかりませんけど。
昭和50年に馬場川の改修工事
昭和52年9月に『喫茶 こまち』開業となります。
喫茶 こまち
住 所 / 前橋市本町2-2-4 馬場川遊歩道公園内
営業時間/ 9:00~21:00 (ランチタイム 11:30~14:00)
定休日 /水曜日
喫茶 こまち @「しゅんこう散歩」Googleマップ