アーツ前橋 展覧会 new born 荒井良二 いつも しらないところへ たびするきぶんだった 商店街向け内覧会に参加しました。
new born 荒井良二
いつも しらないところへ たびするきぶんだった
商店街向けの内覧会に伺い
学芸員の方に説明していただきながら
鑑賞させていただきました。
荒井良二(1956-)は、2005年に日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど、世界的な評価を受けるアーティストです。彼の幅広い活動は、絵本だけでなく絵画、音楽、舞台美術にまで及んでいます。全国各地を巡回する本展では、
荒井自身がセレクトした絵画、絵本原画、イラストの他、愛蔵の小物たちや廃材を用いたオブジェ群を縦横無尽に配し、美術館内にその創造の旅の軌跡を大胆に描き出していきます。
2011年に故郷の東北を襲った東日本大震災では、被災地でワークショップを精力的に行ったり、
市民参加型のフェスティバル「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」を立ち上げるなど(2014―2018)、近年ではより社会とつながる創作活動に取り組んでいる荒井良二。
彼はこれまでどんなところを旅し、次はどこへ私たちを連れて行ってくれるのでしょうか。たびたび訪れ、ゆかりある前橋では、新たな作品も加えられます。ここからまた新しい荒井良二が誕生=new bornする展覧会を一緒に体感しましょう。
【アーティストプロフィール】
荒井 良二(あらい・りょうじ)
1956年山形県生まれ。『たいようオルガン』でJBBY賞を、『あさになったのでまどをあけますよ』で産経児童出版文化賞・大賞を、『きょうはそらにまるいつき』で日本絵本賞大賞を受賞するほか、2005年にはアジアで初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど国内外で高い評価を得る。2012年NHK連続テレビ小説「純と愛」のオープニングイラストを担当。ライブペインティングやワークショップのほか、作詞・作曲やギターも演奏するなど音楽活動も行っている。2018年まで「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」の芸術監督を務めるなど、さらにその活動の幅を広げている。
アート疎い私ですが
有名でファンの多い絵本作家 という印象の中
説明を受けると非常に前衛的なアーティスト で
政治や環境問題にもとりくみ
柔らかな絵画表現の奥に 深い未来を見据えたメッセージがあるのだなと思うと
なぜかテンションが上ってきます。
【開催概要】
6月29日(土)~ 8月25日(日)
会場|アーツ前橋
開館時間|午前10時~午後6時(入場は午後5時30分まで)
入場料|一般800円、学生・65歳以上・団体(10名以上)600円、高校生以下無料
※1Fギャラリーは観覧無料
※障がい者手帳等をお持ちの方と介護者1名は無料
【本展のみどころ】
1. 絵本や書籍原画の細部までじっくりと
おもわず口ずさみたくなるようなリズミカルな文体やオノマトペ、あたたかく鮮やかな色彩、描けそうで描けない独特の線やかたち、そして心にふっと灯りがともるような読後感。荒井さんの絵本や書籍は、一言では言い尽くせない魅力であふれています。
本展では、100冊以上の絵本・書籍のなかから、代表的な作品の原画をご紹介します。
2. 新作絵画や立体作品による会場構成
「越える」を意味する「meta(メタ)」のタイトルを用いて、2010年に初作品集『meta めた』(フォイル)を刊行し、絵本作家と語られる自らを超越する、あらたな活動をはじめた荒井さん。各地での作品展示に加え、郷里・山形を舞台とした「荒井良二の山形じゃあにぃ」、「みちのおくの芸術祭山形ビエンナーレ」の芸術監督、震災後の東北をめぐる活動など、場所やジャンルを超えた創作の旅を続けています。新作絵画に加えて、大分県の公園に設置されたオブジェ《マッテルモン》《たいようをすいこむモン》のマケットや、「山形ビエンナーレ2018」で発表された《山のヨーナ》の立体物を再構成し、展示室全体を使って荒井さんの創作の現在地を伝えます。
3. 旅するインスタレーション
展示のさいごでは、新作の立体インスタレーション《new born 旅する名前のない家たちをぼくたちは古いバケツを持って追いかけ湧く水を汲み出す》を発表します。こども一人一人がひとつの家となり、展示室に点在する小さな家々は、それぞれに物語を内包しながら旅をしていきます。家の素材や、電球やスケッチなど細部の設え、また、形態から読み取れるこどもたちの物語を想像しながら、会場をゆっくり巡ってみてください。
【関連イベント】
こどもワークショップ 「うつくしいってなに?」[終了しています]
本展で原画を特別展示する詩人の最果タヒさんと荒井良二さんの共著『うつくしいってなに?』(小学館/7月25日刊行予定)にちなんでひらく、こどものための絵と言葉の一日。展覧会のオープン前、まだまっ白な美術館のギャラリー1が、荒井良二さんとこどもたちのキャンバスになります。それぞれにとっての「うつくしい」もの・こと・ひとを展示してみよう。
日時|6月22日[土] 午後2時~5時
講師|荒井良二
対象|小学4~6年生 ※活動の記録撮影と当該動画・画像の公開(会場、公式SNS、記録集など)についてご了承いただける方。
会場|アーツ前橋 ギャラリー1
オープニングトーク&ライブ
荒井良二 × 寺尾紗穂「〈わたしの好きなわらべうた〉より」[終了しています]
ライブの模様は下記のアーツ前橋公式YouTubeチャンネルでご覧いただけます。
古来より日本各地で歌い継がれてきた“わらべうた”をテーマに、荒井さんのライブペインティングと、シンガーソングライター寺尾紗穂さんの演奏が夜の美術館で響きあう。
日時|6月29日[土]午後6時30分~7時30分
会場|アーツ前橋ギャラリー6
出演|荒井良二、寺尾紗穂(シンガーソングライター、エッセイスト)
市民参加プログラム「荒井良二と物語を汲み出す人」[終了しています]
荒井さんと一緒に「物語をつくる」プログラムです。インスタレーション《new born 旅する名前のない家たちを ぼくたちは古いバケツを持って追いかけ 湧く水を汲み出す》をモチーフに、参加者全員で物語文を編んでいきます。
日時|7月27日[土]午後4時30分~7時 [終了]
会場|アーツ前橋 ギャラリー6
講師|荒井良二、宮本武典(アーツ前橋チーフキュレーター、東京藝術大学准教授)
対象|中学生以上 ※活動の記録撮影と当該動画・画像の公開(会場、公式SNS、記録集など)についてご了承いただける方。
定員|25名(作文による選考あり) ※参加無料(要展覧会チケット)
前橋こども図書館「荒井良二作品おはなし会」
おはなしの会 8月10、17、24日(土) 午前11時~11時30分
たこさんのおはなしや 8月22日(木) 午前11時~11時30分
会場|前橋こども図書館(アーツ前橋向かい・前橋プラザ元気21 2F)おはなしひろば TEL 027-230-8833
参加費|無料